Aferni 2381 Posted November 21, 2014 剥がされ捨てられた私の骸 へばりこびり付いた私の染み 瞼閉ざし 耳を塞 ぎ 口を噤む 誰もが気付かぬ振り 心の底に触れたのは誰か 真っ暗な其処に気が狂れた誰か 瞼閉ざし 耳を塞ぎ 口を噤む 誰もが気付かぬ私 吐き出す全てが醜く歪み 「言葉」と言う名の「嘘」へと変わる 右手が啜る 左手の声 耳を澄ませば じわり溢れる 谺したソレは誰にも届かぬ私の辞世の句 私の声に耳を傾けてくれた剃刀はもう詠わない 錆びた煌めきの不協和音は卑しく喉を鳴らすだけ 「嘘」は「嘘」のままで 朱で書きなぐる 悼む痛みは 蒼に纏われる ぷつり途切れる 谺したソレは誰にも届かぬ私の辞世の句 Share this post Link to post Share on other sites